資料作成にあたり「とりあえず先ずたたき台を」「ドラフトで一度出して」と指示されることは多いと思います。しかしこの言葉が曲者。依頼者がイメージする「たたき台」「ドラフト」と、作成者のそれがきちんと一致していることはほぼありません。

一体どのレベルの資料をつくればいいのか?「モック/検証/プロトタイプを使い分けよう」と同じような話ですが、安易にうのみにせず、その都度、依頼者にきちんと確認することが重要です。

一般論として「きわめて低完成度な資料をひとつ作成し、レビューを繰り返してイメージをすり合わせてゆく」方法と、「ある程度の完成度がある資料を複数パターン作成し、そこから選択してもらう」方法という、大きく二種類の方向性があります。

方法としてはどちらも一長一短です。依頼者の状況や好みによるため、あらかじめ確認してから資料作成に着手してください。

まあ、都度確認は正直なところ面倒なのですが。「急がばなんとか」とは昔の人も言うところ。同じ依頼者と継続的に仕事をこなせば、このあたりは阿吽の呼吸で勧められるようにもなりますし。そのためにも最初の小さな努力が肝心です。

それでは、よいお仕事を。