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コミュニケーションサイトとチームサイトの違い

  • 2023年1月31日

SharePoint Online でサイトを作成する際、まず最初に「チームサイト」か「コミュニケーションサイト」かを選択します。普段は「チームサイト」ですが、そもそもチームサイトとコミュニケーションサイトは何が違うのか?確認してみました。

チームサイト=共同作業するサイト

Microsoft の SharePoint Online 紹介ページを確認すると、コミュニケーションサイトとチームサイトは別物、という扱いで「チームと共同作業するためのサイトが必要な場合はチームサイトを使用してください」との記載があります。

この「共同作業」が何を指すのか、です。実のところ「人を招待して」「ファイルを共有する」「リストにアイテムを登録する」など、基本的な共同作業ならコミュニケーションサイトもチームサイトも大差ありません。

あえて違いを挙げるなら、Microsoft 365 グループの存在でしょうか。
コミュニケーションサイトは、Microsoft 365 グループに接続できません。

Microsoft 365 グループとチームサイト

普段あまり意識することがありませんが、Teams でチームを作成すると、自動的に SharePoint Online サイトが作成されますよね。このサイトは「チームサイト」です。で、Teams チームと この SharePoint サイト、もっと言えば Planner などの他アプリを繋げているのが、こちらも実は自動作成されている「Microsoft 365 グループ」になります。

より正確には、まず Microsoft 365 グループがあって、そこに Teams や SharePoint、Planner 等のアプリが接続しているイメージなんですけどね。

Teams でチームをつくる時だけではなく、SharePoint でチームサイトを作成する際にも、Microsoft 365 グループは自動作成されています。そのため、後から Teams のチームと繋げたり、Planner と繋げたりできる訳です。これが前述の「共同作業」にあたるのだと思います。

ニュースやポータルなどはコミュニケーションサイト

コミュニケーションサイトは、Microsoft 365 グループに接続できませんが、その代わりに(?)大きな特徴が二つあります。1)ナビゲーションの位置が違うこと 2)ホームサイトとして指定できること、です。

まずナビゲーションの位置について。
チームサイトと異なり、サイト名表記の右にくるため、画面幅一杯を利用できます。

次に「ホームサイト」は、システム管理者が指定します。ホームサイトになると、そのサイトのナビゲーションが「グローバルナビゲーション」として SharePoint スタートページに表示されます。一般的には全社ポータルをコミュニティサイトで作成して、この「ホームサイト」指定することが多いですね。

まとめると

ミもフタもありませんが、リストやライブラリなど、SharePoint サイトとしての機能にはほとんど違いが無いため「チームサイト」「コミュニケーションサイト」どちらもでも良いと思います(笑)Teams で利用するときには強制的に「チームサイト」が選ばれてしまいますしね。

強いて挙げるとすれば、「ポータル系やニュース発信系はコミュニケーションサイト、それ以外の場合は無条件でチームサイト」くらいの切り分けでよいのではないでしょうか。