Power Automate で作成したフローを「共有」ではなく実行の権限のみ付与する方法です。
なぜ「共有」では駄目なのか
「共有」設定は「所有者」設定とイコールです。共有されると、フローを実行するだけではなく、設計を変更することもできるようになってしまいます。業務用途であれば、悪意のユーザーはあまり心配しなくて良いと思いますが、ふとした弾みでフローを壊してしまうことはあるかもしれません。その注意喚起も手間です。
それなら、最初から「フローを実行する権限」だけを与えるほうが合理的です。
「実行のみのユーザー」として指定する
フローの詳細画面を見ると「共有」とは別に、画面右下に「実行のみのユーザー」があります。設定する内容は共有（所有者）とほぼ同一で、ユーザーまたはグループを指定します。ここで指定されたユーザーは、フローを実行することはできますが、設計を変更することはできません。
注意点
ただ、残念ながらすべてのフローでこの「実行のみのユーザー」が指定できるわけではありません。この設定が利用できるのは手動実行する「インスタントクラウドフロー」だけです。
また、「実行のみ」に指定されたユーザーは、Power Automate の「共有アイテム」にそのフローが表示されません。フローの作成者も、マイフロー画面「クラウドフロー」に表示されますので、覚えておいてください（もちろん「共有」設定で自分以外に所有者を指定した場合には「共有アイテム」に移動します）。
