在宅勤務のデメリットとどう向き合うか
2020.04.23
昨今のコロナ禍でテレワーク(在宅勤務)が推奨され、従業員は、新しいワークスタイルへの対応を迫られています。この投稿では私自身が「在宅」で体験したデメリット、そしてそれをどう乗り切るか?を整理してみたいと思います。
在宅勤務の良いところ
デメリットの前に、在宅勤務の利点を考えてみます。やはり、オフィスワークよりも主体的に時間をコントロールできることに尽きるかと。自分のペースで仕事ができ、通勤ストレスがなく、家事育児をしながら作業ができる。また細かな点ですが「作業を中断されることが少ない」ことも大きなプラスでした。集中しているときに「ああ、ちょっと良いかい?」と割り込まれるのは、案外とストレスで業務効率が落ちるんですよね。
在宅勤務の良くないところ
ほぼ、前述の「主体的に時間をコントロールできる」ことの裏返しになります。
作業の止めどきがわからない
オフィス勤務では、チャイムや人の流れなど、外部から半強制的に「作業の区切り」が発生していました。しかし、在宅ではこれらがありません。気が付けば残業していた、休憩時間を取り損ねた、といった経験をしている方は少なくないのではないでしょうか。
対策としては予めスケジュールを登録する、スマートフォンでアラーム設定する、など強制的に自分の仕事のリズムをつくるしかないと思います。
すぐに話せない
オフィスでは、誰がいる/いないを目視で確認できましたし、その人の挙動や顔色を窺えば作業状況(忙しさ)もある程度類推できました。しかしお互いにリモートでは、相手が PC の前に居るのかさえ分かりません。
ちょっと今すぐ相談したい、しかし相手の状況が見えない。チャットでメッセージを送信してみたものの反応がない。後で、と思っているうちに忘れる…。こうした微妙な四苦八苦が多い。
これはテレワーク特有の問題で、かつお互いに相手がある話なので、実のところ、即どうにかすることは難しいです。しかし、例えば「自分は〇〇時~〇〇時は即対応できる(する)」とルールを決め、それを周囲から見えるようにしておくことはどうでしょうか。自分が実践できたら、チームメンバーにもお願いしましょう。時間を限定して、相互にプレゼンスと状況が可視化する訳です。
誘惑が多い
自宅ですから、当然ながら周囲に自分の趣味嗜好が多くあります。個人的には「寝具」が最大の誘惑でしょうか。作業に煮詰まるとつい、それらに手が伸びて…「仕事中なのに」と罪悪感を感じます。
しかし、これは考え方次第だと思います。作業の合間に10分~30分程度のリフレッシュタイムを挟むもの自己管理です。 会話もなく黙々と作業すると、気も滅入ってしまいますからね。
また、これはごく個人的な意見ですが、初期はある程度「誘惑」に負けるのも仕方ないかなと。しばらくするとその「誘惑」自体に飽きるので、結果的に自宅でもきちんと集中できるようになります(私自身の経験です)。
(深刻な)運動不足になる
通勤や会議室への移動などがありませんから、「歩く」機会が極端に減りますよね。その分、カロリー消費量もガクっと少なくなり、気が付くと体重だけがスクスクと。恐ろしい限りです。
前述のリフレッシュを兼ねて、作業の合間に散歩に出かけたり、体操を挟むのがお勧めです。いっそ筋トレもありです(急に高い負荷をかけて怪我のないように)。
新しいワークスタイルに慣れていこう
つまるところ、どれだけ主体的に時間と行動をコントロールできるか?に尽きます。在宅勤務に不慣れなうちはどうしてもストレスを感じがちですが、それを発散しやすいのもまた在宅勤務です。
職務や環境はそれぞれですから、一概にこう、とは言えませんが。少なくとも今後も「テレワーク」がひとつのワークスタイルとして継続していくことは間違いないでしょう。今のうちに、試行錯誤してこれに慣れてゆくのが良いかと思います。
それでは、良いお仕事を。