Microsoft 365 システム開発

【Power Automate】 承認アクションで一度だけ発生するエラー

Power Automate において利用頻度の高い、承認アクションについてのTipsです。

承認アクションを実行した際、以下のようなエラーが発生することがあります。

"error": {
            "code": "XrmApprovalsGeneralPermissionsError",
            "message": "Microsoft Dataverse データベースにアクセスしようとして、 一般的な権限エラーが発生しました。承認管理者またはユーザー ロールの変更か、互換性のないプラグインが原因として考えられます。"
        }

そして、おかしなことに、フローを再度実行すると正常に動作することがあります。

このような状況の場合、以下の原因による事象である可能性が高いです。

✅原因は “ラグ” によるもの

実は、承認アクションを実行する際、裏では実行ユーザーに対して “Approval User” という Power Platform ロールを自動で割り当てる動きがあります。
(既に当ロールを有しているユーザーを除く)

“Approval User” は、承認アクションを実行するために必要なロールです。

Approval User

この自動割り当ての動きにラグが発生した場合、”Approval User” ロールなしに承認アクションを実行しようとしていることになり、フローでは当権限エラーが発生してしまいます。

そして、もう一度実行した際には、ロールの自動付与が完了しているため正常に承認アクションを実行できる結果となるのです。

頻繁に発生するものではないですが、一見同条件で実行結果が異なるようにみえるため混乱を招きやすいです。
承認アクションを使用するフローには、この事象に備えてリトライ処理を組み込んでおくなどするとよいかもしれませんね。

以上