Microsoft 365 システム開発

【Power Automate】接続が有効期限切れになる事象と回避策

Power Automate では必ずと言っていいほど利用する「接続」ですが、実は「接続」には有効期限が存在します。
有効期限が切れた接続を使用するフローが実行される際、以下のようなエラーが発生します。

・The refresh token has expired due to inactivity. The token was issued on and was inactive for 90.00:00:00.
・The provided authorization code or refresh token has expired due to inactivity. Send a new interactive authorization request for this user and resource.

✅ 接続の有効期間

接続の有効期間は、接続が最後に使用されてから90日間です。
つまり、例えば同一の接続が90日以内にコンスタントに使用され続ける状況下では、その接続が期限切れになることはありません。
(※他にも接続が無効になるケースが多々存在することには注意が必要です)
🔗Microsoft Learn : Microsoft Power Platform での切断された接続のトラブルシューティング

しかしながら、運用中のフローが長期間未使用になる可能性がある場合など、本制限に抵触するケースは考えられます。

✅ 回避策

この制限の回避策として、接続を使用することだけを目的とするフローを別途設定するという手段があります。

例:80日ごとに SharePoint Online コネクタと Outlook コネクタの接続の有効期限をリセットするフロー

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💡 接続を使用することが目的なためアクションに指定はありませんが、GET系のアクションを使用しておくのがよいかと思います。

このように、定期的に接続を使用するフローを設けることで予期せぬ接続切れによるフロー失敗を防ぐことができます。

以上