SharePoint でのカスタムスクリプト設定の停止について
2024.03.13
2024年2月9日にMicrosoft 社から発表がありました。ご覧になられた方も多いかと思いますが、改めて「カスタムスクリプト設定の停止」に伴う影響範囲をまとめました。
先に、関連情報として下記を参照してください。
・M365 管理センター内の メッセージセンター
M365管理センターへアクセス可能な方はこちらからどうぞ。
(更新済み)OneDrive と SharePoint Web のカスタム スクリプト設定を削除する
<https://admin.microsoft.com/?adminportal/home?#MessageCenter/:/messages/MC714186>
・Microsoft Learn
表題の内容に沿ってはいませんが、カスタムスクリプトの停止に影響される事項が記載されています。
カスタム スクリプトを許可または禁止する
<https://learn.microsoft.com/ja-jp/sharepoint/allow-or-prevent-custom-script>
この仕様変更に伴い、影響が大きいと思われる事項の一部を抜粋します。
- テンプレートとしてサイト を保存できない
- テンプレートとして ドキュメントライブラリ を保存できない
- SharePoint Designer で「HTML 以外のページ更新」ができない
- 以下の拡張子がアップロードできない
.asmx .ascx .aspx .htc .jar .master .swf .xap .xsf - いくつかの Webパーツの利用不可
例) コンテンツ エディター/スクリプト エディター/ RSS ビューア / XML ビューア - 発行サイトが利用できない
サイト テンプレートやコンテンツ エディタ Web パーツ などを使われている方は多いのではないでしょうか。
救済処置として、Microsoft 社から PowerShell コマンドが公開されています。
このコマンドを実行することで 2024年11月中旬 までこの仕様変更の適用を遅らせることができるようです。
あくまでも「遅らせられる」だけなので、遅かれ早かれスクリプトに絡む禁止設定は来てしまいます。
※ このコマンドはまだ使用できない場合があります。
Set-SPOTenant DelayDenyAddAndCustomizePagesEnforcement $True
この仕様変更は 2024年3月 より順次各テナントに適用されるとのことなので、すでに適用されているテナントがあるでしょう。また、まだ適用されてないとしても3月中には全テナントに適用されるようなので、早急な対応が必要となります。
また、現時点でメッセージセンター以外で Microsoft 社からの公開情報は確認できていません。引き続き注視すべき変更点かと思います。皆さんも情報収集がんばってください。