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SharePoint Online サイトはどの言語で表示されるのか?

SharePoint Online は製品として多言語(マルチ・ランゲージ)対応しており、特定の言語を指定してサイトを作成したり、ユーザーが自身の言語を設定したりすることができます。しかし、これらの設定がバッティングした場合(例えば英語サイトに日本語のユーザーがアクセスしたなど)、サイトは実際にどの言語で表示されるのでしょうか?確認してみました。

表示言語に関する設定要素

SharePoint Online では表示言語に関わる設定は2箇所、3種類です。

1.サイトの「第一言語」設定

サイト作成時に「第一言語」を指定します。

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2. サイトの「選択可能な言語(第二言語)」設定

多言語オプションとして複数の言語を指定できます。

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3. ユーザー毎の「言語と地域」設定

ユーザーは自身のプロファイル設定のひとつ「言語と地域」で、表示言語の指定ができます。

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設定が組み合わさるとどうなるのか

あくまで自社テナントで私自身が試した範囲では、という前提ですが、大きく二つのパターンがありました。上記二番目の設定である「サイトの第二言語」が指定されているかどうかにより、1.サイトの第一言語 3.ユーザーの言語設定 のどちらが優先されるか、が変わるようです。

第二言語が設定されているパターン

SharePoint Online のサイトでは、デフォルトで「選択可能な言語」が全て選択された状態です。この状態でユーザーがサイトを閲覧した場合、ユーザーの言語設定が優先されるようです。

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第二言語が何も設定されていないパターン

逆に、「選択可能な言語」をすべて除外してみたところ、ユーザーの言語設定ではなくサイトの第一言語が優先されました。

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留意点など

以上、検証としては案外シンプルな結果になりました。しかし、多言語設定がされているか、いないかで真逆の結果になるため、ユーザーにはなかなか説明が難しいですね…。

なお、サイトの第一言語は作成時に設定しますが、これを後から変更することができないので注意してください。

また、そもそもなのですが SharePoint サイトの多言語対応は、あくまでサービスの GUI 部分のみです。ユーザーが入力する箇所については、入力した際の言語で固定されます。例えば下図のハイライト部分、サイト名、リスト名、ビュー名、列名、そしてアイテムの列値がそうですね。

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そのため、本当の意味で「多言語対応」なサイトをつくるには、予めサイトを複数作成して言語でわける、英語列と日本語列を設けて両方に入力を求める、などの対応が必要です。

このあたり、もう少し自動翻訳の精度が上がれば、完全な「マルチ・ランゲージ」も実現しそうな気がしますが。もうしばらくは運用で工夫、ですね。