SharePointへの移行でやるべきこと(第5回)
2020.03.27
今回は「移行スケジュールの検討」について書こうと思います。 移行スケジュール作成時のタスク(大項目)としては以下が挙げられます。 ※上記以外にも項目があるかと思います。 ※また、各項目のサブタスクは各会社様によってさまざまですので、個別に検討してください。 |
1. テスト移行対象データの選定
移行対象が少ない場合はすべてのデータでテストしてもいいですが、対象が多い場合は現実的ではありません。 そこで、パターン化をして【必要最小限且つ、ある程度網羅できるデータ】を選定します。 ポイントとなるのは データの管理部署/管理者のすべてがテスト対象となるようにする です。 データの管理部署が複数ある場合 「うちの部署も1つデータ管理してるけど、テスト移行の連絡なかったよ」 とならないように、データを選定します。 1つの管理部署で複数のデータを管理している場合は、 その中から1~3つ選んでテスト移行するといいでしょう。 ただ、無作為に選ぶのではなく、データの特性を考えて選ぶようにしましょう。 例えば、 ・掲示板形式で、テキストデータのみを保持している ・添付ファイルが存在する ・別データへのリンクが記載されている などのパターンを洗い出し、それらをテスト移行対象とするとよいでしょう。 |
2. テスト移行時期の調整
テスト移行とは言え、管理者に無断で移行テストするわけにはいきません。 テスト中に「データの整合性が崩れた」となってしまったら目も当てられません。 そうならないためにも、管理者側と調整しておきましょう。
さらに、テスト移行の実施前後で管理者に連絡すると尚良いでしょう。 なるべく「1日1テスト」となるようにテスト期間全体を調整しましょう。 (理想はテスト実施の直前データです。) コピーができるのであれば、その環境を構築してテストするした方がよいでしょう。 コピーできない場合は、業務時間後に実施するなど可能な限りのリスク軽減を検討しましょう。 |
3. テスト移行実施と移行後の動作確認
日程調整が終わりテスト移行の準備が整ったところで、テスト移行の目的を再確認しましょう。
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4. ユーザー確認
システム側としてデータの整合性確認をするとともに、 管理者(利用者)にも確認をしてもらい、本番移行に向けた最終調整をしましょう。 また、この時に移行後のデータを操作してもらい、最終的な課題・要望を吸い上げましょう。 ここで挙がった課題・要望に対する方針を検討し、管理者(利用者)と調整しましょう。 |
5. 本番移行時期の調整
テスト移行が完了し、挙がった課題・要望についてもある程度目途が立ちました。 そろそろ本番移行の時期の調整に入りましょう。 ポイントは
この時、移行テストで計測した時間も参考にしましょう。 また、保持している間のアクセス権限も調整しましょう。 (必要最低限のアカウントのみを設定する感じですね) データに関する問い合わせは管理者から回答してもらい、SharePointに関してはサポート窓口へエスカレーションしてもらいましょう。 そうすることで、利用者の負荷を軽減(待ち時間の短縮)できるはずです。 |